Omnia.™ interpretation console

今の同時通訳業務に必要な機能を備えた統合型アプリケーション。
G7などの主要な国際会議におけるシビアなテクニカルオペレーションを経験から作られた、現場のためのソリューションです。

ミキサー、コントローラー、ユニット...これらの機材はOmnia.に変わることができます。
すべてのパターンの通訳音声取出し、ウェブ会議連携、通訳者のスイッチングミスからの素早い復帰などをはじめ、従来の業務用同通機器には無い豊富な機能を含んでいます。

催事業務案件でのご利用を希望するクライアント様は弊社もしくはProject Lamu Tokyo様まで、
常設設備や会議施設等への導入をご希望のお客様は弊社までお問い合わせください。

Project Lamu Tokyo様を除き、同通機材オペレーション業務を専門とする会社様への使用ライセンス提供の予定はございません。

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【 機能紹介 】

・リレー、マルチパターン対応

最大で、各ブース3名、2ブースまで対応。

一般的なオリジナルスルー、ウェブ会議で用いられるスルー無し、またウェブ会議上での録画向けとしてのボイスオーバーなど、これらのパターンの同時通訳音声を同時に出力することができます。

また逐次機能を搭載しており、ユニットのボタンひとつで通訳マイクをそのまま逐次マイクとして扱うこともできます。ボタンを押すだけで逐次音声は自動的に逐次チャンネルにルーティングされ、オリジナル及びヘッドフォン回線とは別の系統として扱われます。そのため通訳者の声が自分の耳に返ってしまうといったこともありません。

・リモートスイッチング可能な通訳ユニット

同通ユニットにはiPadを利用、直感的で、初見の通訳者でも見てすぐに理解しやすいデザイン。

また、ユニットのボタンはOmnia.側の画面上のボタンとリンクしており、通訳者が言語ボタンを押し間違えた場合でも、オペレーター側からワンクリックで即座に修正することができます。
通訳者に押し間違えを直してもらうために、ブースの壁をノックしたり、距離のあるブースまで走る必要はもうありません。通訳者の集中力を阻害することなく、スムーズに議題を進行することができます。

iPadはOmnia.のコントロール信号を送受信するデバイスとして動作し、音声はアナログでやり取りをします。
これにより、ネットワーク内に存在するのは情報信号のみとなり、データトラフィックを消費する音声信号が流れることがないため、コントロール信号の安定性を確保します。アナログとデジタルのメリットを組み合わせることでトラブル要因をできる限り回避する構成です。

・自由なパッチ、豊富な出力

Omnia.は同時通訳ユニットとコントローラーにデジタルミキサーが一体となったアプリケーションです。

また、同通業務はPAと異なり、インプットは少ない代わりに、送りなどで多くのアウトプットを必要とします。そのため、回線が増えても、アウトが足りず出せない、といったこともしばしば起こるでしょう。
Omnia.はそうしたことに対応するため、各言語や入力などをセンズで送り込む24CHのミックスバスを備えており、それぞれ個別に出力することができます。また、オリジナルのルーティングは内部処理で行われるため、出力を無駄に消費することはありません。

また、チャンネルレベルを物理的に操作したいといった方のために、外部MIDIフィジカルコントローラーにも対応しています。

・ウェブ会議の同時通訳機能との連携

昨今においては、いくつかのメジャーなウェブ会議・ウェビナープラットフォームには同時通訳者の翻訳に対応する機能があります。
日英の会議であれば、多くの場合、2台のPCを用意し、それぞれ日英に割り当てたうえで、ウェブ会議上のミュートを解除した状態で、通訳音声を垂れ流しにする業者がほとんどです。
しかしその場合、切り替わりの際にウェブ会議システムの都合上、オリジナルの復帰に時間がかかったり、スイッチングミスでの取りこぼしなどは起こりえます。

Omnia.はそういったことを回避するため、Omnia.Rxアプリケーションと組み合わせ、言語ボタンの情報を通訳者としてウェブ会議に入っているPCに送ることで、ユニットの言語ボタンが切り替わったらウェブ会議の言語も同時に切り替わる、といった、ウェブ会議側の言語ボタンやミュートボタンをスムーズに連携させる機能を持っています。
これにより、ミスの回避やクオリティの向上が見込めるほか、二言語の会議の場合、日英2台のPCを用意する必要は無く、1台のPCで日英の通訳音声を流し込むことができるといったメリットがあります。
結果的に、予備込み4台のオペレーションが、予備込み2台に半減することで、オペレーション管理の手間を減らしたり、お客様のコストを減らすことに役立ちます。

・汎用性

同時通訳業務機器は、デジタルミキサー、コントローラー、リレー対応ユニットなど、BtoB向けの機材であるがゆえに、これだけで膨大な導入コストがかかります。それに加え、送信機やラジエーター、同通レシーバーを含めると、最終的に住宅が1件買えてしまうような価格になりかねません。

対して、Omnia.に必要なものは、PC、iPad、オーディオインターフェイス、ルーター、マイク、ヘッドフォンアンプといった、一般市場で購入可能な製品のみで構成されており、デジタルミキサー+コントローラー+ユニットの機能は全てOmnia.アプリケーションが担当しています。
これにより、導入コストが抑えられるほか、機器の故障などのトラブルが起きた際にも修理にかかる時間やコストが抑えられるといったメリットがあります。

また、仕様によっては、従来通りならば車両が必要だったものが、スーツケースひとつで完結するケースなどもあり、可搬性に優れているとも言えるでしょう。

【 仕様 】

ブース:1~2
通訳者:各ブース1~3名
言語音声:オリジナルスルー、通訳音声のみスルー無し、ボイスオーバー、逐次
言語ラベル:52種類
テスト音声:日、英、Pink、1k

・入力チャンネル
通訳マイクin:6
フロアオリジナルin:8
トークバックin:1

・出力チャンネル
ヘッドフォンout:6
ミックスバスout:24
Cue/モニターout:1(stereo)

【 システム構成 】

・PC
OS:Windows 10, Windows 11
CPU:Intel Core i7(Gen11以降推奨)
RAM:16GB以上必須

・入出力
ASIO対応オーディオインターフェイス 8in/8out以上推奨 ( Dante、AES50等のASIOデジタルインターフェイスも利用可能 )
全てのチャンネルをフルで利用する場合、15in/32outが必要です。

・ユニット
デバイス:iPad(通訳者1名につき1台必要)
APP:Cycling74 MIRA Controller
通信:ローカルネット(WifiまたはEthernet)

・ウェブ会議連携
MIDI信号の送受信が可能なMIDIインターフェイス

ご利用したい仕様や環境により、必要な機材は異なります。

*現状、Omnia.は同通レシーバーの部分にあたる機能は持っておりません。
同通レシーバーを利用したい場合、別途赤外線やC帯などをご利用ください。